| 国宝 太刀 銘 「国宗」の紹介 照國神社蔵 黎明館受託 
鎌倉時代(13世紀) 昭和39年5月指定 国宗は備前国の刀工で、同国の一文字派や長船派と系統を異にする直宗派で ある。同銘が二代ないし三代にわたっているので、その作刀期間は鎌倉中期から 末期にかかっている。初代国宗は備前三郎と称し、後に京の粟田口派の刀工国綱 と共に鎌倉幕府に召されて鎌倉鍛冶の開拓者の一人となったが、その作風は備前 伝に終始して得意の華やかな丁子刃を焼いた。この太刀は身幅広く、腰反り高い 踏張りのある堂々とした姿に、鎌倉時代中期の特色がある。 島津家に伝来し、昭和2年6月、島津忠重が先祖忠久の700年祭にあたって 照國神社に奉納したものである。 この太刀は、戦後アメリカに渡り、一時行方を失っていたが、アメリカ人愛刀家 W・A・コンプトン氏の入手するところとなり、昭和38年日本に返還され、東京国立 博物館に保管されていた。 なお、この太刀は鹿児島県の文化財で、唯一国宝に指定されているものである。 
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